アメカジの古着屋とかで映像流してると画になりそう
70年代初期の若い連中の日常を切り取ったドキュメンタリー的な映画。
とにかくこの映画、空っぽなんです!
主人公の運転手と整備士は無軌道に車を走らせ、ストリートレースに参加して賞金を稼ぎ、賞金は車をいじって飲み食いして使い果す。
主人公の目的もわからず何故男2人で行動するようになったかもわからない、しかも整備士役ってビーチボーイズのメンバーだし運転手役も歌手!名の知れた俳優が出演してる(名優ウォーレンもでてる)けど地味な映画。
映画的な場面もでてこない、爆走シーンはあるけどアクションやサスペンス、ロマンスシーンは皆無。
台詞もかなり少ないしBGMは車の走る音とラジオだけ
同時期に作られたバニシングポイントと比べると痛い目にあうww
そんな地味な映画だけど若者の空っぽな日常をリアルに描いてるなと思った。
今の時代でも特に目標もなく生きてる人ってたくさんいると思う、俺がそうだ!!
ヒッチハイクの女の子は突然現れていつの間にか他の男についていく。
GTOのオジサンも長距離の競争相手ででてくるけど嘘八百で全然人柄がわからないまま走り去る…
彼らはその日暮らしの刹那的な生活を送っているようだ。
そしてそれは今も70年代も変わらないということだろうか?
映画はそんなダラダラした映像に「もう付き合いきれない!」とばりに突然焼失して終わる、まさに断絶だ。
でも時間を無駄にしたという気分にはならなかった。