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三里塚 五月の空 里のかよい路の一のレビュー・感想・評価

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『辺田部落』のあと、4年ぶりに三里塚を訪れて作られた最終作。あの岩山の鉄塔が根本からゆっくり倒れていく決定的なショットが。機動隊の毒ガス弾や田畑の被害についての告発的な内容が多く、現地報告的な映画に回帰しているが、新左翼の過激な反対活動には目もくれず、あくまで農民たちに向けられる視線は変わらず。農家の岩沢さんが言う「イデオロギーで反対しているわけではない」の説得力。おばちゃんたちの雑談シーンも相変わらず印象深い。
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