ゲラ・バブルアニ監督がセルフリメイクしたジェイソン・ステイサム主演「ロシアン・ルーレット」のオリジナル。
設定だけ変えてほぼ同じだが、どちらかといえばこっちのほうが好きだな。
主演のジョルジュ・バブルアニは監督の弟。
ベテラン(?)参加者を演じたオーレリアン・ルコワンがいい味わい。
「タイム・アウト」のもじもじおじさんとは大違い。
フランスに住むグルジア移民の青年が死のゲームに足を踏み入れてしまう話。
貧困と格差。貧困や訳ありで金が必要な者たちを集め、金持ちは道楽のために命がけのゲームをさせる。
といっても主人公セバスチャンは呼ばれたわけではなくたまたまその「大金が入る謎の仕事」を知って金欲しさに自ら行ってしまった。
ロシアンルーレットってだけで、勝敗のご都合はなんとなく予想はつくけども。たまた参加してしまったど素人の緊張感はなかなか。
単に銃弾の有無が勝敗を分けるわけでもなく。13人が輪になって一斉に撃つので、後の人の銃に銃弾入ってても撃たれるほんのコンマ何秒の差でその人が撃たれる可能性もある。ヒヤヒヤ。
運とタイミングの差で決まる死のゲーム。
まあ、こういう話はやっぱりそうなるよねと思ってからのラストもいいんじゃないかな。
リメイクのほうはスター揃えて画的に華やかになってしまって雰囲気壊れた感じ。
オリジナルはわけもわからず参加して他の参加者も個性豊かな顔揃え、モノクロで陰鬱で格差社会の闇部分がより増している気がした。
ストーリーがシンプルすぎるので雰囲気大切だなと改めて思った次第。