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ヴァージン・スーサイズのkyokoのレビュー・感想・評価

ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)
3.8
フランシス・フォード・コッポラ監督の娘で『ゴッドファーザー』などに出演したり、デザイナーや写真家としても知られるソフィア・コッポラの初監督作品(のちにだいぶ有名に)。
観終わった後何故か不思議な感覚で、ぐったりと気怠くなりました。
ヘビトンボの季節に自殺した13~17歳までの美しい年子の5人姉妹達の話。

『インタヴュー・ウィズ・ヴァンパイア』以来、久しぶりに姿を見たキルステン・ダンスト。
あの生意気な少女吸血鬼を演じた彼女はそのまま大きくなっていました。
中身は成長した大人なのにずっと少女の体のまま生き続けなければいけないジレンマをあの若さでシッカリと醸し出しているのを観た時にはゾッとしたものです。
ソフィア・コッポラの世界を体現するのにはまさにぴったりな彼女。ガーリーでありながらクール。
そして残りの4姉妹に関しては「一般の少女達」とチラシにも書かれてありましたが、いや、違うよ。私は一目見て気付いたよ!真っ先に自殺する13歳の五女、シンシアを印象的に演じた彼女。あれは『フォレスト・ガンプ』で子供の時のジェニーをやっていたあの子ではないですか!
「Run! Forrest, Run!!」って叫んでいた時の面影をまだ全然残してましたから。
いや、でも大きくなったものだわ。そりゃこっちも年を取るってもんよ(フクザツ)。
そしてこの作品はサントラも良くて(でも大体持ってるから買わなくてもいいんだけど)トッド・ラングレンの「Hello, it's me」、ギルバート・オサリバンの「Alone again」、キャロル・キングの「So far away」、10ccの「I'm not in love」、そしてHeartの「Magic man」「Crazy on you」などなど。ザ・70年代。私がソラで唄えるような大好きな曲ばかり。

劇中、四女のラックスが母役のキャサリン・ターナーに叱られてロックのアルバムを「燃やしなさい!」と言われているシーン。「いやよ! だってこれ、キッスよ!!」「いいから燃やしなさい」「お願い、エアロスミスだけはやめて!!」「ダメよ」…ここらへんはちょっと笑っちゃいました。
私があの頃これらのアルバムを燃やされたら相当キレまくったであろう。ま、うちはロックだろうがヘビメタだろうが全然お構いなしでしたけど。
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