m

ヴァージン・スーサイズのmのレビュー・感想・評価

ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)
3.8
男の子たちは「彼女たちを愛していた」と言ったけれども、自分の好奇心や欲を通してでしか姉妹のことを見ていなかった。ティーンの不安定さ、という煽りはよく使われるけども、もしかしたら、この心の沈みだったり、曇ってしまった部分っていうのは大人になってもずっとどこかで抱えたままなんだろうと思った。子どもは本当に本当に脆くて危うい。世の中の輝きを知らないうちに、自分の感性に疲れてしまって、耐えきれなくなったら、そういうときに抑えていた心の陰りっていうものがふと顔を出してくるんだろうなと思う。ソフィア・コッポラが親の七光りだなんて言われなくなった理由がよく分かる。
m

m