飯

血は渇いてるの飯のネタバレレビュー・内容・結末

血は渇いてる(1960年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

吉田は初期から鏡像段階理論を使いこなしたな。

2回の死亡(虚構記号と実存身体)。

不条理な実存主義叙事から政治的スリラーへ。

60年代の作品だけど、テクストもシニフィエも前衛的で、80、90年代の媒体ーー消費主義批判と繋いだ。

カメラという凝視の下で、英雄主義が脱構築された。生産ラインと看板だけで作り上げられた文化的仮象。インスタントアイドルの崩壊。斬新的で、視覚的衝撃力の強いUniversal Valueの伝達。

メタナラティブとしての昭和生命と日本週刊。
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