吉田喜重監督
他者によって作られた自分の感情、自信、視野
自分から生みでた自分なのか、他者によって生みだされた自分なのかが分からなくなる
何もないんだから、せめて誰かのために生きたいと思っていた…
1960年。うわぁ、最悪だァ。業績不振の企業で「僕の命と引き替えに、皆をクビにしないでください!」と叫び自殺を図った男。初老社員に止められ大ケガで済んだ彼に目をつけたのは生命保険会社。「他人のため…
>>続きを読む吉田喜重さんが亡くなってしまった。
大学の時に日活から出たDVDと衛星放送特集で全て見れてる監督の一人。
全作みているけど煉獄エロイカやエロス+虐殺辺りは、よう分からん。
後期の作品より初期の作…
最初は、社会派の作品かと思ったが、そうでもない。
なかなか面白いアイデアで、なんとか、最後まで、そのアイデアで押し切っている。
簡単にあらすじ。
ある企業で、社員の大規模なリストラが発表される。
…
まともな人間が一人も出て来ない。
主人公の木口はただのニヒリストでもなんでもなく現代で言う自己愛性パーソナリティ障害っぽさがあり、故に普段の小ぢんまりした言動とは裏腹にポイントで劇場型へ変貌する。
…
生活が豊富になろうが名声を手に入れようが、それ以上を求めてしまう 成果を上げても相手を引き摺り下ろしても何かが物足りない つくづく人間は欲張りで底知れないと、木口を取り巻く人間模様が相当悲劇的だった…
>>続きを読む松竹株式会社