だだっ広い広場で撮影をしている週刊誌の記者のところに生命保険の広報の女が交渉しにやってくるが話が纏まらず女が去っていくと、その動線上から以前週刊誌記者に嵌められた野球選手の取り巻きが車でボコリにやっ…
>>続きを読む主人公の自殺未遂から転じて "時の人" へと担ぎ上げていく社会の軽薄さが終盤それぞれの人物の苦悩へと展開していく。シニカルな主題が古臭さを感じさせないのは時代を経ても変わらない人間の愚かさを象徴して…
>>続きを読む狂言自殺によって有名になった”凡人”と、それを骨までしゃぶるメディアを描いたブラック喜劇。
シドニー・ルメットの『ネットワーク』みたいな話だ。
フェイ・ダナウェイ=芳村真理まで出てくる。
狂騒の中心…
吉田喜重あまり見たことないが、吉田のパキッとした画面の完成度の高さってどうやってるんだろう。白いところがめちゃくちゃ白いというか。外ロケっぽい空も真っ白にとれてたり、常に白と黒のコントラストが良くて…
>>続きを読む主人公・木口は、広告会社の過剰なセンセーショナリズム最大の犠牲者といえる。
偶然、この前に観た「セルピコ」は
純粋な主人公が周囲の多種多様な薄汚れた人間たちにより振り回され、悲劇に見舞われるという点…
ざっくりいえば「群衆」の日本版という感じ。当時の空気感は知らないのでこういうメディアの雑な仕事を誇張とはいえないけど、キオスクの前垂れ広告に「東京五輪 大丈夫か」という文言がありなかなか興味深かっ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
吉田は初期から鏡像段階理論を使いこなしたな。
2回の死亡(虚構記号と実存身体)。
不条理な実存主義叙事から政治的スリラーへ。
60年代の作品だけど、テクストもシニフィエも前衛的で、80、90年…
松竹株式会社