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HoleのUnrelatedのネタバレレビュー・内容・結末

Hole(1998年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

現在三回目のワクチン接種を行うところが増えてきている(2022.2.22)。そんな状況下にこの映画はぴったりだ。実際この映画に出ている人物はゴキブリが感染源である台湾ウイルスの脅威に怯えているし、感染した人の演技のリアルさもある。台湾ウイルスに感染すると光を嫌がり暗いところに移動する。しかもゴキブリのような移動の仕方をするといった大変恐ろしいウイルス。またウイルスに関しては最初の政府に対する意見の中に「燃やせば解決する」があるのを思い出した。もしかして感染リスクを考慮してマンションの住民を燃やす結末になっちゃうのかな…とか思ったりした。

[感想]
面白かった。あっという間に感じた。
穴の存在に気づいたときの下階の女の驚き方好きだったな~。またミュージカルシーンは葛蘭さんの曲を5曲使っているので豪華(くしゃみの歌が一番好き。dミュージックにあるので購入して聴いている。そしてくしゃみの歌は「da pen ti」という曲。)。ミュージカルシーンは現実世界と比べて出演者がとにかく派手だし、あるミュージカルシーンでは下階の女がくしゃみをするタイミングできているので、彼女の頭の中の世界なのかな…とか思ったりした。
そして上階の男はゲロを穴に吐いちゃったところや猫に餌あげるところ、水を穴に注ぐところ(この映画の世界において水はめちゃくちゃ重要なのに、彼女の方へ注ぐ。)とか好きなところたくさんあった。
またリー・カンションさんの好きなところは来日記者会見のときの服装とツァイ・ミンリャン監督の映画で着ている服装がほぼ変わらないところ(ヤン・クイメイさんは黒のスーツみたいなやつで、日本語喋っているところ可愛かった)。

[印象に残ったよ]
感想で散々好きな部分をさらけ出したが、印象に残るくらい好きな部分もある。

ラスト。下階の女がウイルスに感染していることに恐怖を感じ、泣くところ。くしゃみをしているときに「風邪じゃないよ」とミュージカルシーンの女性が囁くくらい感染を嫌がっている。
上階の男も彼女の異常性を感じ泣く。彼はウイルスに感染した人を目の前で見ているし、どれだけ恐ろしいものか分かっている。また彼女は彼にとって気になる存在(水道屋に出ないかつ穴を広げているため)だし、ウイルスのせいでいなくなってしまったらを考えると、悲しくなっちゃうよね。
そして水を一気に飲む下階の女を見て感動した。

[人物の性格]
下階の女は「常に何かを求めている、渇望している女性」である(インタビューのときにあった)。また上階の男は「助けたい精神がある優しい男性」だと思う。(猫に餌あげる、感染している男性に「何をしているの?」と声をかける、感染した下階の女を見て泣く、助けるために水一杯を渡すなど優しいところがたくさんある。)
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