ツァイ監督、なんと孤独なミュージカル
ツァイミンリャン監督。
某作家がベスト10で一位に挙げてたので見た。
明るくなったなーツァイ監督とまず思った。
それは本作に途中途中はさまるミュージカルシーンの明るさからだ。
現実は水害にくるしみ、水につかりきりのシャオカン
女性、住人がツァイ監督の無音ノーパンな窮屈で暗い近未来の世界。
暗い画面とミュージカルを取り入れた本作は
以後もツァイ監督の映画フォルムをとる結果となる。
ラストが、素晴らしく劇場で不思議に窮屈さから救われた気持ちがした。
ツァイ監督の孤独な世界が大好きです。
2008年12月レビュー
追記
DVD所持、パンフ購入、劇場鑑賞。
ツァイ監督の舞台作品のような架空SF
明るくなったツァイ監督にびっくり
いつも画面に取り残されたようなシャオカン
謎の状況にかこまれながら、まるで虫のように生き延びるツァイワールド
そもそも
舞台監督出身のツァイ
そんなツァイ監督の初のなんと狭っ苦しいミュージカル
で
見たことなかった。
ラストを含め、正直だから「何?」的感想にみえるかもしれないが、
私には
どこか愛がみえてほっとしたのだ。あまりにも、寂しく、孤独にもがく、ツァイ監督の唯一ポジティブに見えた表現で嬉しかった。
ツァイミンリャンファンは、ぜひ!どうぞ。