コーカサス

スパニッシュ・プリズナーのコーカサスのレビュー・感想・評価

スパニッシュ・プリズナー(1997年製作の映画)
3.5
古典的な信用詐欺の手口 “スペインの囚人” のタイトル通り、会社に莫大な利益をもたらすデータを開発した男が全てを奪われる。

『郵便配達は二度ベルを鳴らす』『評決』『アンタッチャブル』などの脚本を手掛けた劇作家デヴィッド・マメットが監督と脚本を担当した硬派なクライムサスペンスだ。

データを発明するも罠にハマり、誰も信用出来なくなる主人公を『愛の選択』のキャンベル・スコットが、謎の資産家を『四つ数えろ』『サボテン・ブラザース』のスティーヴ・マーティンが、それぞれ見事に演じている。

既にバブルが崩壊している97年の製作映画にも拘わらず、多くの日本人観光客、そしてまだまだ日本人=嫌われ役としての台詞や描写が目立つ一方、“良い役”として用意されたラストにも時代を感じさせられた。

236 2020