留

007/トゥモロー・ネバー・ダイの留のレビュー・感想・評価

3.9
実は切なくなるような、胸が詰まるシーンがある。
ボンド映画でそれを感じたのは唯一《女王陛下の007》のみ。
これの最終盤でのボンドと中国諜報員ウェイ・リン(ミシェル・ヨー)とのキスシーンで。あれは実はキスシーンじゃありません。人口呼吸だけど。水中であんな人口呼吸が可能かどうかは別にしてもすごくいい!
そしてボンドガールのミシェル・ヨー。「ガール」じゃないです。はっきり言っておばさんです。登場シーン、目鼻立ちのくっきりはっきりした彫りの深い顔立ちのコケイジャン=
Caucasian、白人の中に平べったい顔のアジア人モンゴロイドが混ざると、どうにも違和感というか残念感があるのだが、実はこの平べったい顔がどんどん魅力的に見えてくるのだ。そのクライマックスがあのキスシーンだし、あれ以降はミシェル・ヨーが最高のボンドガールとして記憶に刻みつけられる。
ミシェル・ヨーに比べるとションベン臭い《ユア・アイズ・オンリー》のリン・ホリー・ジョンソンなんて比べものにならんね。それは俺がただの熟女好きというだけか?

ここでは悪役がメディア王というのも新鮮味がある。
今作の残念なとこは、戦闘シーン。ボンドもミシェル・ヨーも両手にマシンガンを持って派手に撃ちまくる。《ランボー 》じゃないんだからさぁ。

でもコレ素晴らしいボンド映画でした。何度も見てしっかり記憶に刻みつけたい。
コン・リー、マギー・チャン、チャン・ツィイーもボンドガールやってくれないかな?
留