なお

007/トゥモロー・ネバー・ダイのなおのレビュー・感想・評価

4.0
007シリーズ第18作。
アメリカでは前作『ゴールデンアイ』を上回る興行収入を記録し、1997年の世界興行収入ランキングでも第4位にランクインするヒット作となった。
(ちなみに第1位は文字通り”桁違い”の興行収入を叩き出した『タイタニック』)

✏️戦うボンドガール
前作『ゴールデンアイ』にてボンドガールを務めたナターリア・シミョノヴァと同じく、本作でもボンドガールがボンドと行動を共にし、悪の組織を討ち倒すというストーリー展開。

前作から形作られつつあった
「ただ守られるだけでなく、主人公と共に戦う強き女性」
という、新たな”ボンドガール像”というものが本作でも顕著に描かれている。

本作でボンドガールを演じるのは、2020年代に入った今もなお『シャン・チー/テン・リングスの伝説』や『ガンパウダー・ミルクシェイク』などのアクション映画に出演し続けているミシェール・ヨー。
ちなみに、本作が彼女のハリウッド映画デビュー作となった。

前作のナターリアは戦闘のプロではないためボンドの足を引っ張ってしまうような場面もちらほら存在したが、本作で彼女が演じるウェイ・リンはバリバリの武闘派。

ボンドが単身敵アジトに乗り込み隠密活動を行うスパイ・ムービーにバディものとしての要素が加わり、007シリーズの楽しみ方や世界観というものがさらに広がっている。

✏️アクションシーン
Qが開発したガジェットは本作も大活躍。
どこか時代を先取りしたような「半自動運転」と「コンピュータによる自動音声ガイダンス」が可能なボンドカー<BMW・750iL>を駆り敵を蹴散らすシーンはお見事。

またそのほか、ボンドとウェイ・リンの二人三脚バイクチェイスや最終対決の場となる敵艦での銃撃戦シーンも圧巻。

☑️まとめ
前作の勢いとスケール感そのままに「新しい007シリーズ」として新たなチャレンジを続けているような印象を受けた作品。

もっとユーモアあふれる会話劇があればさらに点数は伸びたかも。

<作品スコア>
😂笑 い:★★★★☆
😲驚 き:★★★★★
🥲感 動:★★★☆☆
📖物 語:★★★★☆
🏃‍♂️テンポ:★★★★☆

🎬2023年鑑賞数:6(1)
※カッコ内は劇場鑑賞数
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