ミシェル・ヨー様ぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっ！！！！！
ブロスナン・ボンドはやっぱりクールでポーカーフェイス、英国紳士らしい色気も健在。今回はちょっとコメディ要素多めで(といえどムーア・ボンドほどではないが)、小粋なジョークをけっこう挟んでくる。映画そのものはアクションもド迫力だし、ミシェル・ヨーが出演したことでこれまで以上にコンバット・アクションの多いボンド映画になっている。ボンド・ガール像も時代と共に刷新されてきたが、ここで一気にヒロイン的役柄から準主役とも言える大役になり、恐らく幾度となくボンドの命を救っているだろう強靭さとスマートさを持ち合わせている。悪役の陰謀も単なる世界征服ではなく、目的は意外と小粒だがそのためには手段を選ばない明晰さと冷酷さがあり、よりリアリティのある設定に。残念なのは、アクション過多でスパイ要素が薄まってしまったこと。約2時間とここ最近のボンド映画ではタイトな上映時間なだけに、アクション大作としては満足の行く出来だがもうちょっと007らしさを出してほしかった。でもミシェル・ヨー様がめちゃくちゃかっこいいのでそれだけで満点です。心の中では。
