せーや

007/トゥモロー・ネバー・ダイのせーやのレビュー・感想・評価

3.8
あのケータイ、欲しいなぁ。

007を全部観ちゃおうのコーナー!
第18作目は「トゥモロー・ネバー・ダイ」!

南シナ海の国際海域を航行していた英国海軍艦が
領海侵犯の名目で中国によって沈められた。
両国の緊張関係が高まる中、
裏では英中開戦を目論むメディア王の姿があった。

ピアースボンド第2弾!
もはやベテラン並みの手慣れ感!

今回は、あくまで娯楽作品としての要素が強い。
まず黒幕は、かなり早い段階で明らかにされているので
頭を使う必要が全くない。
だからこそアクションを純粋に楽しめるのだ!

今回の悪役は、メディア王、エリオット・カーヴァー。
彼は衛星放送によって世界のメディアを牛耳ろうとしている。
しかしそれだけでは、なぜ英中開戦を目論む理由はわからない。
それは後々明らかになるんですが、まあ大した理由じゃない(笑)。

彼を演じるのはジョナサン・プライス。
見事な怪演で不快感はピークに達するのです。
その不快感をピアースボンドも感じたのか
始末の仕方がなかなかエグいです(でもこれがスッキリする)。

映画全体を通して派手なアクションが目立ちますが
何といっても最高なのがカーチェイス!
郷ひろみばりの赤ジャケが素敵なQにより支給された
新たなボンドカー(BMW)は、何とリモートコントロールできるのだ!

BMWと共に支給されたのはケータイ。
007に遂にケータイが現れたことに時代を感じるんですが
そのケータイでBMWをリモートコントロールできるのだ!
それがもうゲームのようでワクワク。
しかも時代にそぐわず、かなり画面が鮮明なのだ。
そのリモコンを大いに活躍したカーチェイスは、
個人的には今作最大の見どころだと思う。

ちなみに今回のボンドカーには
ナビゲーターシステムも搭載!
毎回毎回せっかく開発した車を破壊するボンドのために
Qは予防策をしっかりと考えていたんですねえ。
まあ、やっぱり意味は無いんですけど。

ケータイにもリモコン機能だけでなく
様々な機能が搭載されています。
今回はケータイ大活躍。

いろいろと時代の変化を感じられ、
近代のスパイを感じる作品にはなっています。
まあ、もうミッションインポッシブルが公開されてますからねぇ。

しかし、昔ながらの肉弾戦も豊富。
血なまぐさい肉弾戦も、別の意味での肉弾戦も←

ピアースボンドになってから
かなり高評価な007シリーズ。
あと2作も期待が持てます。
せーや

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