御朱印帳

007/トゥモロー・ネバー・ダイの御朱印帳のレビュー・感想・評価

3.3
1997年作品、この作品で35周年ということは今年で007シリーズは60周年。
60年も続く映画シリーズというのはすごいもの。
制作者側もアクション、お色気、バイオレンスなど変わらぬところは保持しながらも、過去作品と同じようなものはできず、カーチェイス一つとっても、同じような光景はない。25年前の作品でも古さは携帯端末に感じるくらい。

武器の密売現場に007が乗り込み、味方のミサイルが到達する前に現場を破壊し、戦闘機で脱出する。ピアーズブロスナン扮するボンドは始めから攻める攻める。
そして、メディア王カーヴアーが自らの利益のために、イギリスの軍艦に中国軍が攻撃したかのように自らの手勢を使って装い、対立を煽り、「ニュース」をでっち上げようとする...。

今回は何と言っても、ミッシェルヨーのアクション。女性によるカンフーアアクションは見たことが無かったので、見応えあり。この作品自体彼女を使うことを前提に進めていたらしい。また、バイクでの逃走シーンはボンドがミッシェルヨーと一緒に手錠をされた状態で走る。ファミコンのリモコンのようなものでボンドカーのBMWを運転する。

今回の舞台はいつもよりも少なく、東シナ海、ハンブルク、サイゴン(ホーチミン、実はタイで撮影)など世界旅行は控え目。97年作品ということで、香港の中国返還などを取り扱おうとしたらしいが断念、また、ベトナムでもロケをしようとしたが、「あまりに資本的主義すぎる。」との理由で直前にキャンセルされた模様。これまでの作品に比べると突飛な場面は減り、リアリティに少しは近付けている。そういえば97年にベトナム旅行したことを思い出した。でもあんなにベトナムの笠被った人いたかなあ。

いつもながらDVDのおまけを見るのも楽しい。鑑賞順が前後してブロスナンボンドの最終回。7〜8年、ジェームズボンドでいることは大変なこと、お疲れ様。
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