あしからず

桜のあしからずのレビュー・感想・評価

(1946年製作の映画)
4.7
監督名その他なんの記載もないけど題名と制作年&国が合致してるのでこれと信じて。
政岡憲三自身が1番熱を込めたと述べる作品で、オーケストラ演奏のウェーバー作曲”舞踏への勧誘”と共に魅せる生命讃歌に満ちた美しき8分の抒情詩。未封切りなのもったいなさ過ぎる出来。モノクロなのに薄桃色を錯覚するような桜景色。あの初見の衝撃忘れ難い。やはりDVDよりフィルムが圧倒的だった。春爛漫の画面に優美な舞妓さん、戯れる猫と犬、擬人化された蝶が縦横無尽に舞って自然の歓びがすごい。
政岡作品には雨がよく降るが必ず止む所が人生への希望を感じさせ、特に本作は終戦への光が見える。
ディズニーの「ファンタジア」から影響を受けたそう。
あしからず

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