ぼっちザうぉっちゃー

シザーハンズのぼっちザうぉっちゃーのレビュー・感想・評価

シザーハンズ(1990年製作の映画)
3.9
『ウェンズデー』の勢いでティム・バートンの名作鑑賞。
すごく良かった。

色とりどりのパステルやクリスマスカラーなど、鮮やかな色彩が印象に残った。
そして賑やかな主婦たちや一斉に帰宅・出勤する主人たちなど、おもちゃのように回る小さな世界。その騒がしさと慌ただしさが、エドワードの生まれの暗さと静かさと対比されとても可愛らしい。

ジョニー・デップのミステリアスでコミカルでセクシーな存在感はやはり唯一無二。
近所の主婦たちから溢れ出る過度なフェミニンがエドワードのプラトニックさを強調していたけれど、それも綺麗事な感じではなく、切実な事情からくるもののように感じられた。

ワルツの哀愁と「雪」降る時の神聖なウーアーがひたすら美しい。
幾十年も変わらず募らせ続ける想いと二人だけが知る尊さに、うっかり泣きそうになってしまった。


この手は この手は 君のその頬に
ただ触れることさえできない
それなら それなら
僕はどうすれば その笑顔守れる?
愛して 愛して 愛して欲しいだけ