新月

シザーハンズの新月のネタバレレビュー・内容・結末

シザーハンズ(1990年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

ずっとシザーハンズがかわいい。ただ、終わり方は切なすぎて悲しくなる。

全体的に絵本の中のような物語で、温かいような、寂しいような印象だった。
カラフルに並んだ家々や、そびえ立つお城、エドワードの無垢なキャラクター、思い返すと全ておとぎの国のよう。素敵だった。

エドワードはこれからもずっと、キムのことを思いながら1人で生きていくのだと思うととてつもない孤独を感じる。キムが美しく踊るあの瞬間、キムを抱きしめたあの瞬間を大事に胸の内に抱えながら、壊れるまでずっと。

温かい家族との思い出があれば大丈夫とは私には思えなかった。なんなら今もずっとどこかでエドワードは生きているかもしれない。1人で。そんなふうに想像してしまう。

せめて手があれば。発明家のおじいさんがもう少し生きてればなあ。。。

嬉しさを知らなければ、悲しみもなかった。エドワードが温かさを知らなければ、孤独も知らなかった。

ペグ(母親)が悪いことをしたとは全く思わない。彼女達の優しさだけがこの映画の救いだから。
新月

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