このレビューはネタバレを含みます
人造人間で手の部分がハサミなエドワードが町の人々に便利に使われ、その後町を追われる話。
自分を作ってくれた博士が死んでから、一人だったエドワード。ある日、館に訪れた女性の家に引き取られることに。
そこには、女性の夫と娘のキム(ヒロイン)が。
終始なんだかなぁ、と思いながら鑑賞。
手がハサミで、一緒に暮らすうえで注意しなければいけないことをわかってるはずなのに、何も対策しないのは映画でもやっぱり気になる。カバーでもつけてあげればいいのに。
町の人々は自分勝手な嫌なひとばっかり。
最初はエドワードを怖がる。それはそうだと思う。手がハサミだし、明らかに異質。
人造人間だけど、エドワードは純粋で、心が優しい。人と触れあいのなかで戸惑いながら、仲良くなっていくけど、手のひら返しも早かった。事件の犯人として、濡れ衣を着せられてからは、やっぱりハサミ男だからと真実を尋ねることもせず、邪険にする町の人々。
キムの父も、自分の考えを押しつける勝手な人に感じた。キムの母に至っては自分がエドワードを連れてきたくせに、無責任だと思う。エドワードがキムを故意に傷つけたわけでもないのに、エドワードを遠ざける。
エドワード視点から見れば、少しの間でも人とふれあって辛いことも楽しいことも経験できた、ってことでいいのかな。
人の温かさを知った上でまた一人になる寂しさを考えると辛いことだけれど。
ヒロインのキムは最後まで、自分が可愛い典型的なスイーツ女子。ラストシーンのこの街に雪が降ってる云々も隠れてでも会いに行ったらいいのにな、と思ってしまう。
監督のティム・バートンは過去に人間関係で色々あったみたいだし、それがシザーハンズのお話に反映されてるのかな。
ファンタジー映画を純粋に楽しめないことにショックを受けた映画。子供の頃に観てたら感想が違うのかな。