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陸に上った軍艦のmhのレビュー・感想・評価

陸に上った軍艦(2007年製作の映画)
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新藤兼人の遺作「一枚のハガキ」の宣伝がてら作られた(であろう)ドキュメンタリー映画。
新藤兼人のインタビューパートと、再現フィルムパートで構成されてる。
海上にある軍艦にいるていでおこなわれた、宝塚海軍航空隊(1944.8.15-)の新兵訓練の様子や、太平洋戦争末期の召集事情、しごきの様子。
食糧難を解決するため鯉の稚魚を放したり、そのエサとなるハエを取るなどの軍部の迷走っぷりなど、興味深い部分もそこそこあれど、
「いいかぁ、おまえらはクズだぁ」みたいなことを憎々しげにいう上官とかはもうちょっといいかな。
なんでもカレー味にしとけば喜ぶ子どももいるのかもしれないけど、なんでも反戦スタンスはゲップしか出ない。
NHKスペシャルっぽいナレーションがはいるため、NHKスペシャルっぽいんだけど、90分にするにはプロットが足りないため全体がまんべんなく引き伸ばされてるのもつらかった。
新藤兼人の佇まいと、独特な語り口を味わうのが正解かな。
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