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東京上空いらっしゃいませのbaklavaaaaのレビュー・感想・評価

東京上空いらっしゃいませ(1990年製作の映画)
3.5
2023-166

相米慎二作品11作品目
毎度恒例相米慎二作品もサブスクになく、泣く泣くBlu-rayを買ってしまいました。

相米慎二作品を接種し過ぎて、接種する順番の良し悪しはあるとしても、相米慎二感が少なく、(勿論相米慎二作品を感じるけど)絶妙な評価になってしまった。

中井貴一・牧瀬里穂の組み合わせは観てて非常にほっこりする。人間ドラマとしてならいいけど、元のテーマがファンタジーというところで、自分が相米慎二に求めている要素とは掛け離れてしまっていた。一貫しているものはあるんだけどね。そもそも自分の嗜好として、ファンタジーがそこまでという前提がある。
「死」というテーマが宿る相米慎二作品において、ここまでラフに描くのもここまで鑑賞してきたものを踏まえると、なんだかなぁとか思ってしまった。

どうしても『台風クラブ』を超えられない。
かつ、相米慎二の一連カット、カルト感、未熟なティーンを繊細に描く、テーマとしての死、これらの要素がやはり好きたらしめる要素なんだと気付かされた。

もし観る順番が逆だったとしたら、相米慎二作品をここまで観ようとは思わなかっただろうし、『台風クラブ』が1番はじめに見た作品、かつ『お引越し』を早めに見れたのは奇跡だったのかもしれません。
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