ハイジャック事件。史実の重さ緊張感が充満
エンタメ的脚色は極力排しているような印象。
映像トーンも当時の実況映像に合わせるようモノクロに近いダークトーン。
そのせいで緊迫感・緊張感は十分すぎるほどだが娯楽性は皆無。
フランス特殊部隊の一隊員とその家族の視点も加えたことで、事件のベクトルと全く違う〝国守達とその関係者の苦悩・葛藤”という面にスポットが当てられたのは、映画の深み醸成という点でも効果的だったと思われる。
単なるハイジャック突撃場面だけなら恐ろしく単調過ぎて、隊員たちが銃撃される場面もよくある映像アトラクションとして過ぎ去ってしまっただろうから。
3.4の三ツ星
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