ベビーパウダー山崎

ゾンビ伝説のベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

ゾンビ伝説(1988年製作の映画)
3.5
ルポルタージュ的な視点で構成していてこれもまた違うウェス・クレイヴン映画。未知なるドラッグでハイになり終わらない悪夢のようにトリップしまくるのは確かにクレイヴンの世界。終盤は革命の映画でもあって、語られる物語のジャンルがいつしか屈託なく変化しているのもクレイヴンという気がする。床が割れ、悪魔的な人物が地獄に引きずり込まれるラスト、それ『インキュバス』でもやってたやんけ。全裸で椅子に縛り付けられて陰茎にぶっとい釘を打ち込まれる最高の拷問、どうやったら思い付くのか変態クレイヴン。毎度のことながらクールなのにサービス精神旺盛。
生き埋めに野生動物、蜘蛛に大蛇、ハイチの山奥でリアクション芸人なみに身体をはりまくるビル・プルマンは間違いない。本作がプルマンのベストかもしれない。『モナリザ』のキャシー・タイソンがヒロイン役、ああそうだ、それだけで100点だろ。