ジョン・ウー監督、第9作目。武侠映画。
ストーリーが良い!ウー節な演出も良い!もちろん香港だから剣術&カンフーのアクションも良い!
いやぁ不遇の傑作だ、、これ。国内未DVD化なんて、勿体ないにも程があるんじゃねーのかっっ!!
北京語音声、日本語字幕で観たけど、どうやらホントは広東語音声版も存在するらしく、製造中止となった国内盤DVDに収録予定だったっぽいっっ、、
んんん〜、広東語で観たかったぞ、、!でもまあ、日本語字幕で観れること自体、マジですげぇ奇跡なんで北京語でも気にしないですが、、笑 (マジで不安になるぐらいツイてる、、)
それに海外盤Blu-ray買えば簡単に解決する話だし笑笑
「男たちの挽歌」以前のジョン・ウー監督初期作は、とにかく注目される事がなさすぎる!笑
そもそもジョン・ウーじたい注目されてないのか、dvd化がほぼ無いから注目されてないのか、はまた面白くないから注目されてないのか??
いや、めちゃオモロイですぞ!!
タイトルは一見、「男たちの挽歌」から借りて、いかにも適当につけました感があるが、実際観てみると これがなかなかしっくりくるんだわ笑笑
「剣聖たちの挽歌」
おそらくこのタイトルは、スパイク社でのDVD化のためにつけられたものかな?
「勇者たる者/剣豪一代」CS放送時のタイトルであるこちらも、良いは良いんですが、やっぱり「挽歌」という単語の強いことよ笑笑
「挽歌」シリーズや「狼」など、様々なジョン・ウー作品を観ている方なら絶対にわかる、友情や仁義が語られるストーリーとなってる。
ただ時代設定が違うので拳銃は出てきませんっっ。剣と拳がメインのジャンルです。
そういった映画が全盛だった頃の香港で作られたので、アクションは見応え十分だったな!!
初期作において、ジョン・ウーらしさが出るのは格闘場面よりもむしろドラマ場面。格闘場面では、流血がちょい激しめなとこかな?(チャン・チェ監督作 意識?)
とにかく激しく叙情強調!!いつも通りジョン・ウーしてるぅ〜!
とくに笑ったのが、
主人公二人が仲良くなりだした頃合い、ヒロインの かき鳴らす琴の音をバックにして、スローモーションで庭を駆け走る主人公二人!!
なんてメルヘンチックなんだ!!笑笑 ここ中々にジョン・ウーの真骨頂だったな!笑
で、真面目(?)にドラマしてるかと思いきや、色変わりしてコメディぽくなるシーンが多々!笑
特に敵の1人、眠りながら酔拳みたいに体をグネグネさせて闘ってくる奴とか笑笑 グーグーと いびきを かきながら闘う、なんとも珍味ながらも良い振り付けのアクション。
ジョン・ウーってこの頃、こういった本領発揮な作品の合間合間にコメディ映画をたくさん撮ってたんよな。撮らされてたんだっけ、、か?
もしかしたら、雇われ仕事ではあったものの、そちらで得たコメディの技術もうまく取り入れることができたってことなのかもな。なんだか感慨深いぜ。
キャラクターも良かったな、、 流れ者の刺客と、貧乏な元剣術家。
二人ともちょっと間が抜けてるとこあって陽気な性格ながらも、影を持ち、物を見る目をも持つ。
「英雄なんて割に合わないね」
「流れ者に惚れるなと言ったろ」
こんなセリフが出てきちゃったりしたし笑
何気に名言多かったな。