つん

熱帯魚のつんのネタバレレビュー・内容・結末

熱帯魚(1995年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

私が台湾映画を好きになるきっかけになった作品。
今は、エドワード・ヤン作品やホウ・シャオシェン作品も好きだけど、最初はこのとっつきやすさが良かった。
夢見がちな思春期の少年ほど可愛いものはない。
世界一ほのぼのとした誘拐事件が起こるんだけど、誘拐された人生と誘拐されなかった人生があるとしたら、間違いなくされた方がツーチャンの糧になっているところが面白い。
犯人一家はみんな個性的で、お祭りでインチキ見世物小屋をやってるような人達なんだけど、とにかく憎めない。
面白さと切なさが程よく、救いがあって爽快感の残る作品。
つん

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