西部劇の世界観に奇想天外なガジェットが登場し、まさに荒唐無稽の極み。真面目に作ったおバカ映画という雰囲気は決して嫌いではないが、笑いのネタが悪ノリし過ぎて今ひとつ乗り切れない。
とはいえ、若く勢いがあった頃のウィル・スミスはカッコよく、ケネス・ブラナーの怪演は見事であり、登場するキャラクターはみな個性豊かであった。それだけにストーリー自体に魅了がなかったのが勿体ない。子供っぽい内容の割には、子供に見せられないシーンが多いのもどうかと思う。
豪華な俳優と巨額の制作費を投じたにも関わらず、最低作品賞はじめ、ラズベリー賞5部門受賞という快挙を成し遂げたのも納得の出来栄え。