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上流社会のhollyのレビュー・感想・評価

上流社会(1956年製作の映画)
4.0
一言でいうなら「フィラデルフィア物語」のミュージカル版(加えてカラー版)。
キャサリン・ヘップバーン、ケイリー・グラント、ジェームズ・スチュワートのお三方でも十分豪華ですが、モナコ公妃になることが約束されたグレース・ケリーがヒロインを務め、ビング・クロスビーとフランク・シナトラという二大歌手がコール・ポーターを歌い、おまけにルイ・アームストロングのジャズも堪能できるという素晴らしい贅沢さ。

注目することろはたくさんありますが、特筆すべきは全編を通したグレース・ケリーの美しさでしょうか。
華奢なプロポーションとどの角度でも完璧に映る端正な顔立ちに、釘付けされっぱなしでした♡
クロスビーが手放したくないのも、シナトラが惹かれるのも、頷ける!
そして程よい間隔で入る歌の数々… クロスビーの優しい低音ボイスとシナトラの甘い歌声がたくさん聴けて幸せいっぱいです。
アップテンポなジャズからしっとりしたバラードまで詰め込まれており、まさにエンターテイメント性に溢れた映画だと思います。

若干気になったのは、トレーシーがお酒をグビっと飲んだあとにその勢いのまま運転するシーン(彼女の最期を考えてしまって胸が痛みます…)と、クライマックスの凄まじい展開(「フィラデルフィア物語」と全く同じ流れですが…)くらい。

グレース・ケリーのラスト・ハリウッドに相応しい豪華で楽しい映画なのでオススメです♡
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