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愛する時と死する時の山のレビュー・感想・評価

愛する時と死する時(1958年製作の映画)
4.5
ドアを開ける、窓から顔を出す、ガラス戸を避けるなどして隔たりを取り払ったエリザベートが、障壁のような窓枠越しにエルンストの乗る出征列車をただ突っ立って見ているというのはそれが永続的な別離であることを示唆している。サークの力量が見て取れる素晴らしきミザンセーヌ。紙一枚で結び付いて、紙一枚で死が済まされるのも。「映画で見たの」がかわいい。
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