このレビューはネタバレを含みます
ピラミッドを盗むとか月を盗むとか、冷凍光線銃に縮ませ光線銃、バナナから作られたミニオン軍団など基本的には絵本の中のような世界観。だけど女の子とグルーの交流や、秀逸なミニオンのキャラクター性が素直に面白い。確かに話の構成としてはグルーの母親やネファリオ博士のキャラクターに今ひとつ深みがないし、ライバルもうるさいだけの小者だし、色々と詰めの甘い部分もあるんだけどね。
グルーの変心も既定路線なのは最初から分かるので、ここももう少し捻りがあるとさらに良かったのだけど…、少し素直すぎるキャラクターだったかな? プロポーションは独特で、どちらかというとヨーロッパの臭いがする感じ。それにしてもこの映画はミニオンというキャラにずいぶんと救われているね。悪気を感じないドタバタぶりは、見ていても楽しく気分が良いです。