策略で養子にした孤児たちに情が湧いてしまった中年怪盗グルーの擬似家族が本当の家族になっていくまでのヒューマンドラマと、彼が一世一代の仕事として「月を盗む」という大立ち回りをする活劇が中心。グルーも最初の頃は魅力のない中年悪党、しかし子供と絡んで変わっていく様子はベタでも暖かい気持ちになれる。コミカルな表現はアニメーションの魅力をふんだんに活かしたと言える。
劇中歌はビージーズとかシルヴァーズとか70年代ディスコでオジさん世代狙い撃ちかも。
謎の黄色い生物ミニオンは、単体よりも、グルーや子供と絡むと、よりユーモラスで楽しい。何も仕事がないときは男児的無軌道さがあるのに、子供たちやグルーのために妙にポイントポイントで系統立ってチョコマカ動いてると、余計に可愛いんだ。