極黒の女子中学生

簪(かんざし)の極黒の女子中学生のレビュー・感想・評価

簪(かんざし)(1941年製作の映画)
3.5
結構流れの早い川の飛び石を笠智衆が渡るシーンの異様さに震える。子供二人組は「おじさんがんばれ!」としか言わなし、途中リタイアしてからは田中絹代がおんぶして残りを渡り切る。ここでも子供は「おばさんがんばれ!」と連呼しまくり、その後に来た按摩さんにも「あんまさんがんばれ!」と無駄に応援する

笠智衆が田中絹代を東京に誘う展開があると思いきや、全くそんなこともなく田中絹代は1人きりで下部温泉に残る。笠智衆から東京で集まろうという誘いの文は映るも、田中絹代の足取りはどこか重く不穏。

清水宏監督作をそこまで掘ってないので知らなかったが、コメディの撮り方がめちゃくちゃうまいのね。日守新一があたふたする正面のバストショットが凄く好き