まさなつ

紀ノ川 花の巻・文緒の巻のまさなつのレビュー・感想・評価

紀ノ川 花の巻・文緒の巻(1966年製作の映画)
3.6
明治・大正・昭和に渡る、母と娘の朝ドラ風大河ドラマ。

舞台は和歌山の紀の川流域。

母が、紀の川の上流から舟に乗って、下流の旧家に嫁ぐところから始まります。この嫁入りのシーンが、映像と音楽が相まって息を呑む見せ場です(この冒頭が一番魅力的というのが、、)。

母は、夫を支え家を守るのが女の幸せと考える旧世代。一方の娘は、そんな母の古い考え方に反発するチャキチャキ娘。対照的な女の生涯を、母を中心に描かれます。

彼女の生涯にはいろんな事が起こりますが、もっとドロドロした展開かと想像しましたが、そこまでの展開にはならずNHK向きですね。果たして彼女の生涯は幸せだったのか?武満徹の音楽がちょっとホラーっぽいので映画には合ってないけど嫌いじゃないです^_^

母の司葉子さんは、美しい若妻から老け役まで熱演です。
娘の岩下志麻さんは、若くてやはり美しいです。
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