上海十月

紀ノ川 花の巻・文緒の巻の上海十月のレビュー・感想・評価

紀ノ川 花の巻・文緒の巻(1966年製作の映画)
3.5
みどころは、オープニングの船による嫁入りのシーンでしょうか。撮影成島東一郎、音楽武満徹という布陣で描かれる幻想的かつ、幽玄なシーンだろうか。内容は紀ノ川にからむ女の一生を司葉子が当時32歳で老婆まで演じきる。戦前、戦中、戦後を影で夫を支える良妻賢母の鏡のような内容でNHKのあさの連続ドラマを観るかの内容。とにかく長い!オープニングの実験的なシーンは、その後に反映されず普通の松竹ドラマに。司葉子は、これでかなり主演女優賞をもらったとのこと。メイキャップは、すごいし当時の女優さんは、32歳で結構年寄りまで演じ切れているのが凄い。岩下志麻だって25歳くらい。今時の女優が幼すぎるのだろうかと思う作品でした。
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