河

黄金時代の河のレビュー・感想・評価

黄金時代(1930年製作の映画)
4.4
トイレ流したら流す音と共にマグマの映像が流れるシーンを筆頭に、めちゃくちゃ映画的な最高のシーンが詰まってる

独裁者だったり宗教の指導者を不道徳的な存在にしたみたいな話の内容

シュルレアリスムに対して、主観的で無意識世界に入っていくものっていうイメージがあったけど、こっちは主観的じゃなくて現実世界と無意識世界が混じり合った独立した空間を立ち上げてる感がある 無意識的なものを描いているってよりは無意識な語りをしてるみたいな

ダリもブニュエルもスペイン出身だからか、フランスアメリカ勢と違うものを感じるし、ホドロフスキーに繋がっていくような、マジックリアリズムに近いものを感じた

主観的じゃないからトリップ感がなくて、代わりに荒唐無稽なものを見せられてる感が強調されてるみたいな これにメタ的かつ複雑な物語構造があればアランロブグリエになりそう
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