かわとも

ロリ・マドンナ戦争のかわとものレビュー・感想・評価

ロリ・マドンナ戦争(1973年製作の映画)
3.3
元のお話がある作品。
単なるご近所トラブルじゃないんですね。発端は。

競売にかけられてしまった土地を正当に買っただけだが、その競売すら茶番だったのですかね?
ただ1人の名乗りをあげたガットシャル。

ガットシャルは正当な手続きをしたけど、買ってはいけない暗黙の了解があったと思われる土地…。
だから厄介なの、ね。と、納得。

さておき…。
タイトルのロリ・マドンナには大きな意味はない。意味はないけれども、それが作品を覆うモノだなぁと思うのです。

坂を転がり落ちる石ころのように、走り出したら止まれなくなってしまった。その結果。
不毛です。

それをわかっているシスターE。
だからの行動を最後に見せます。
それはルーニーと真逆。

あの頃は良かった…。
失ったモノから目を背けた結果なのかも知れない。失ったモノを乗り越えていけなかった人たち。

愚かにも、父権をかざし、家族を従わせる父親たちの愚鈍とも言える頭の固さ。
保安官に頼らない、凄いオレって?感じで…。

制作の時代背景を鑑みると、よくわかります。

不毛なやるせなさ。
無意味。

オープニングとエンディングで映される丘の自然の風景。
風景はそのまま。愚かな行為はただ、過ぎていく。

バッドエンドと言うべきか。
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