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怪獣ゴルゴのKのレビュー・感想・評価

怪獣ゴルゴ(1959年製作の映画)
3.3
『原始怪獣現わる』と同じ監督さんユージン・ローリー。『大巨獣ガッパ』のストーリーの元ネタと聞いていたので、同じような話かと思って観始めたら結構違った。“妙な魚”のビジュアルが独特。通称オグラ→命名ゴルゴ。外見はガッパにしっかり継承されている様子(特に目)。『原始怪獣現わる』では人形を使ったカクカク怪獣だったけれど、本作では着ぐるみを採用したため動きが滑らかに。光で誘き寄せる作戦。水中ポッド。日本の怪獣映画で怪獣を運ぶ際は、船便か空輸が多い。本作では車に載せて街中を運ぶ。こんな映像は初めて観た。親との身長差40m。人々の逃げ惑う姿がこれでもかと描かれる。戦闘シーンで流れる音楽は軍歌っぽい。ロンドン橋、ビッグ・ベン、ピカデリーサーカス。ミニチュアの破壊シーンは迫力があって良い。ニュースキャスターの存在は1954年版ゴジラを想起する。高電圧。内容は薄味ながら、工夫を感じられる作りでなかなか良かった。刺激を受け合いながら進化した怪獣映画の一幕を観たという感じ。
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