【史上最高のうすら笑いが見られる】
刺激が強すぎる作品が溢れてくると、こういう作品でも普通に思えてくる。あんまり求め過ぎるのも良くないのですが。
前半の訓練のパートがなかなか終わらない。延々と教官に罵倒され、しごかれる訓練兵たち。ずっとこれを観せられるの?それならそれでいいか。
訓練兵の「ほほえみデブ」ことレナード。あんな腹立つうすら笑い見た事ない。演じたヴィンセント・ドノフリオ、絶対中学の時にヤンキーに絡まれている(はず)。
ぶっ飛んだ指導は人を殺すための指導。前半パートこれはこれで充分面白い。かと思ったところに後半の戦地パートへ。
ここでもドラマはあるし、いつやられるかも知れないという戦争のドキドキした感じもあるのだが…。ここら辺は既に刺激の強い作品が沢山ある昨今ではインパクトを感じなかった。
本当はこの前半がフリになって後半が生きてくる、という構成になってるハズなのだが、結局私には前半後半がバラバラだったように感じて、そこまで刺さらなかった。
前半だけで充分一本撮れる、後半はまぁ戦争映画なんだからそんな感じなのかな、という感じで狙いはわかるんだけど、と巨匠キューブリックに何を意見してんねん!という感じなんですが。