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フルメタル・ジャケットのLIBROのレビュー・感想・評価

フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)
5.0
人間をここまで変えてしまう戦争の異常性を際立たせた映画。
前半が余りにも有名なだけに、後半を尻すぼみと思うかも(そんなことは無いけれど)。後半はキューブリックが飛行機嫌いで、全てセットだがとてもリアル
【余談】
いわゆる「微笑みデブ」を演じてる人はMIBやMCUではキングピン役をやっている
元々ハートマン軍曹を演じるはずの俳優が下手で、アドバイザーで映画に出ないR・リー・アーメイの罵詈雑言がガチ過ぎたので、演じることになった。(軍曹を演じるはずの俳優は、ヘリで「逃げる奴はベトコンだ!逃げない奴はよく訓練されたベトコンだ!」と言う人)
アドリブを許さないキューブリックだが、彼の長い映画人生で唯一、ブートキャンプシーンのセリフは、リー・アーメイのアドリブ
ベトナム戦争時に海兵隊教官だったリー・アーメイが余りに訓練シーンで侮辱するので、キャストがキレたことも。この映画で有名になった彼は、海兵隊から表彰され、除隊後に名誉昇進して、本当に一等軍曹になった
最初字幕を訳した戸田奈津子はブートキャンプのシーンを綺麗に訳しすぎて、キューブリックがクビにした。あの伝説の日本語訳は、映画監督の原田眞人によって生まれた
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