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見知らぬ乗客のkazu1961のレビュー・感想・評価

見知らぬ乗客(1951年製作の映画)
4.2
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-059 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-518

🖋 ヒッチコック作品の中である意味一番怖い作品かもしれません!!挑発的な脚本と演出、そして独特のセットデザイン、映像魔術満載のヒッチコック絶頂期の傑作、大好きな作品の一つです。

🖋先ずはその映像魔術。オープニング5分、視覚的に足元だけのショットを狙い、2人の男が出会うまでを描くところからもう引き込まれます。『太陽がいっぱい』の原作者P・ハイスミスが描く、倒錯的な世界観とそのサイコな殺人者ブルーノ(ロバート・ウォーカー)のキャラクターが秀逸。そしてひたすら強烈な映像魔術、遊園地の愛のトンネルでの影の演出、主人公ガイ(ファーリー・グレンジャー)の眼鏡に殺人シーンやライターが映し出されるカット、テニスの試合でただブルーノの首だけが動かずガイを見つめているカット、テニス試合と犯人の時間の駆け引き、有名なメリーゴーランドでのクライマックスなど計算された演出と映像にもう陶酔です!!

🖋そして、サイコな殺人者を演じたロバート・ウォーカーの怪演が光っています。この怖さは彼の演技があってのこと。そしてラスト。。。にこれだけの安堵感を得てしまう悪役はなかなか珍しい!!ですね。

😨Story:(参考: allcinema )
列車の中で、テニス選手のガイ(グレンジャー)は見知らぬ男に声をかけられる。その男ブルーノ(ウォーカー)は、ガイが悪妻ミリアム(エリオット)と別れたがって果たせないでいるのを知っていた。そして、一方的に、口うるさい自分の父との交換殺人を持ちかけ、勝手に計画を実行に移してしまう。ガイは国会議員モートンの娘アン(ローマン)と一緒になりたいと思っていた。確かに動機は存在するのだ。そして、ブルーノは列車内でくすねた彼のライターを“物証”として握っている。アリバイも怪しげで、ブルーノの脅迫にビクついていたガイはいよいよ警察に不信の目でみられるが……。

🔸Database🔸
・邦題 :『見知らぬ乗客』
・原題 :『Strangers on a Train』
・製作国 : アメリカ
・初公開 : 1951
・日本公開 : 1953/05/09
・上映時間 : 101分
・受賞 : ※※※
・監督 : アルフレッド・ヒッチコック
・脚本 : レイモンド・チャンドラー、チェンツイ・オルモンド
・原作 : パトリシア・ハイスミス
・撮影 : ロバート・バークス
・音楽 : ディミトリ・ティオムキン
・出演 : ファーリー・グレンジャー、ロバート・ウォーカー、レオ・G・キャロル

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
アルフレッド・ヒッチコック監督が、「太陽がいっぱい」で知られるミステリー作家パトリシア・ハイスミスの同名小説を映画化。探偵小説作家レイモンド・チャンドラーが脚色を手がけ、交換殺人を持ちかけられた男の恐怖を描く。テニス選手のガイは、不貞な妻ミリアムと離婚して上院議員の娘アンと再婚することを望んでいた。そんなある日、ガイは列車の中で見知らぬ男ブルーノから話しかけられる。ブルーノはなぜかガイの事情を良く知っており、ミリアムを殺す代わりにブルーノの父親を殺して欲しいという“交換殺人”をガイに持ちかける。ガイは相手にしなかったが、その後ブルーノは本当にミリアムを殺害し、ガイにも殺人を実行するよう付きまとう。
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