このレビューはネタバレを含みます
列車で交換殺人を持ちかけられたガイが、勝手に妻を殺されて「お前のターンだ」とご都合主義な男に踊らされる話。あまりにも妥当な動機があるために、容疑者と疑われてる展開は可哀想。
1950年代のテニスの試合ってあんな感じだったんだ。昔の雰囲気を知らなかったので、意外と貴重な映像だと感じた。
一番印象に残ったのはメリーゴーランド。暴走してる中での2人の揉め合いの臨場感、当時ではなかなかの迫力ある映像ではなかったのだろうか。
一つ一つの展開が非常に無駄のなく、洗練された作品であると感じた。サイコパス的なブルーノ、それに抗うガイのやり取りが、サスペンスの本髄と呼べるべきハラハラ感が伝わってきた。ヒッチコックがサスペンスの神様と呼ばれるのもよく理解できた。