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人生劇場 飛車角と吉良常の一のレビュー・感想・評価

人生劇場 飛車角と吉良常(1968年製作の映画)
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沢島忠版から鶴田浩二と高倉健だけ続投したリメイク。オリジナルでは意図せず鶴田と穴兄弟になってしまう健さんが「アニキ!俺の指を全部落としてくれ!」と海辺で必死の土下座謝罪をしていたのだが、今回は予め小指を詰めて持参してくるという手際のいいドライな謝罪。クライマックスの殴り込みでは、『宮本武蔵 一乗寺の決斗』のリフレインか画面はモノクロになり、深作映画のごとく手持ちカメラが敵を斬っていく鶴田を近距離で追いかける。さすがに迫力あってよかった。
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