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人生劇場 飛車角と吉良常のアノのレビュー・感想・評価

人生劇場 飛車角と吉良常(1968年製作の映画)
3.7
構図と殺陣は流石の内田吐夢で良く出来てるが、飛車角と吉良常のそれぞれの話があまり食い合わさってないように思える。
それでも辰巳柳太郎が画面手前で寝込んでいる時に、奥では松方弘樹が銀杏の木をぼうっと見上げているショットは泣ける。
高倉健が敵の屋敷に殴り込んで暴れてから障子をぶち破って出てくるのをフィックスで撮ってるのも凄い。

藤純子は序盤は良くない(匿われた先の小屋で鶴田浩二といるシーンの照明がたまらんのだが、藤純子がつまらんぶりっ子演技なので情感が打ち消されてしまっている)のだけれど、高倉健に惚れだしてからはゾっとするような色気を出す。
逃げ出した先で旅行に来た鶴田浩二と再会しちゃうとこはほぼギャグ。襖の向こうから声が聞こえたのでもう吹き出した。
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