同年の「博打打ち・総長賭博」と共に三島由紀夫が鶴田浩二のベストと絶賛した作品。東映任侠映画第一号「人生劇場 飛車角」(1963沢島忠監督)の5年を経てのリメイク。鶴田浩二が飛車角(本作時44歳)、高…
>>続きを読む健さん×藤純子はやはり良い、双方の色っぽさが際立っている。藤純子の友人役として登場する左幸子、これが最高!「ね、あたしとどっか行かない?行き当たりばったり…」女友達との名シーンは作品をぐっとカラフル…
>>続きを読む飛車角の殴り込みのクライマックス。突然粒子の粗いモノクロフィルムに変わり、動きまくる手持ちカメラが鶴田浩二の死闘の荒々しさと、呼吸の昂りの激しさを徹底したリアリズムで活写する。画で見せる鮮やかさ。内…
>>続きを読む2対1を中心に、向かい合う男たちをパキッと捉えたカットを重ねる序盤が格好いい。男二人が雨の中橋で会話をしていると、向こうの道を女を乗せた人力車が走るっていくのも格好いい。が、高倉健が敵に殴り込みに行…
>>続きを読む高倉健の殴り込みではカメラは玄関先に留まり障子がぶち破られる瞬間まで待機する。鶴田浩二が敵討に赴くときはうって変わり手持ちカメラが野蛮な大立ち回りを長く捉える。モノクロだった映像が藤純子が追いついた…
>>続きを読む気になったので観てみた。左幸子が藤純子を攫っていくというシチュエーションを入れてきたのがやはり面白い。この左幸子がものすごく好い。それに対して主体性がなく結局泣き崩れるばかりの藤純子の設定が残念で、…
>>続きを読む何やら随分と辛辣なレビューが多いようだが、「一作目の『人生劇場・飛車角』と比べて明らかに劣る」とか「ヒロインのおとよのエピソードが盛り上がらない」だとかそんな偏見に満ちた愚昧な感想などこの際どうでも…
>>続きを読む〝義理と人情を秤にかけりゃ義理が重たいこの世界〟、乾いたヤクザの抗争とは違う潤い溢れた昔の任侠道をしっかり見せてくれます。1人の女を巡り鶴田浩二と高倉健が引くに引けない恋慕で火花を散らすという硬派2…
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