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American Teen/アメリカン・ティーンのTのレビュー・感想・評価

4.3
15年も前の映画で、ガラケーでのメールのやり取りや恋愛中心の描き方など、2023年の今見るとかなり古くさく見える。配信が無いのも納得の出来。

それでもやっぱり17歳から18歳にかけての心の動きには普遍的なところが多々あって、それぞれに文句をつけながら(声を上げてツッコまないとみてられない)悶絶してしまう。

"女王様"メーガンの陰湿なイジメや嫉妬に怒りの声をあげていたのに、大学生受験の結末には涙が出る。全く肩入れできないのにやっぱり泣かされてしまうオジサンになった自分に驚く。

いちばん共感したのはサブカル女子のハンナ。大人数の場では浮いてしまう自我の強い女性で、趣味を仕事にする夢を描きながら、やっぱり高校生らしく恋愛に浮かれてしまう。趣味一本ではいられない。色んなことに気が移ってしまう。

オタクのジェイクをいちばん腹立たしく見た。そんなだからモテねーんだよ。趣味にもいけない、勉強もできない、恋愛も遊びも下手くそ。その上で結局恋愛と対外的に「どう見られるか」に腐心する。あーイライラする。

なんて文句を大声で叫びながら、悶絶しながらみた。古臭いといいながらぜんぜん楽しんで見てしまった。

エンディングテーマのTIN-TINSが素晴らしい。日本語読みしても合ってる。ダブルミーニング。100点。
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