けーな

恋の骨折り損のけーなのレビュー・感想・評価

恋の骨折り損(1999年製作の映画)
3.0
原作は、ウィリアム・シェイクスピア。ケネス・ブラナーが監督したミュージカル仕立ての映画。
 
ナバール王国(現スペイン)の若き国王が、勉学のために、3年間、女性とは会わないという誓いを立て、親友3人と、その誓いを守ることに決めたが、フランスの王女が、お供の美女3人とやってきたため、彼らは、呆気なく誓いを破り、恋に落ちる騒動を面白おかしく描いた物語。

舞台のミュージカルを観ているかのようだった。ケネス・ブラナーが、踊りで、ジャンプして両方の踵をぶつけ合うのを見た時には、この人、踊れるんだと、びっくりした。

深く考えずに観ると楽しめるかな。シェイクスピア作品だけど、劇中の曲は、かつてのブロードウェイミュージカルの曲が使われているのが、面白い点だった。

しかし、私は、学生時代、シェイクスピアも、授業でやったけど、好きじゃなかった。好きじゃないというより、はっきり言って、かなり嫌いだった。戯曲が好きじゃなかったってことと、シェイクスピア時代の古い英語(近代英語)の雰囲気が、とても苦手で。言葉遊び(韻を踏むなど)が、とても多い作家だけど、それも、好みじゃなかった。

そして、何十年経った今でも、シェイクスピアを好きじゃないという気持ちは、抜けきれなくて、この数年は、イギリス英語とイギリス映画に魅了されて、ハマっているから、今、観たら楽しめるかと思って観てみたけど、そもそも、今作は、舞台がイギリスじゃないし、この映画では、皆が話す英語も、イギリスのアクセントではなかった。

ちなみに、今作で、王様を演じていたアレッサンドロ・ニヴォラと、フランス王女のお供の1人を演じていたエミリー・モーティマーは、今作で出会って、結婚したのだそう。

それから、今作では、ティモシー・スポールも歌ってるけど、上手くない…。
けーな

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