Keiseihhh

ふしぎの海のナディア 劇場版のKeiseihhhのレビュー・感想・評価

1.9
酷い。最低点の1.9。初の一点台。おめでとう、ナディア。劇場版とは名ばかりでテレビの名シーン、過去シーンの切り貼りの連続。新規に作成されたパートの作画崩壊は著しく、目も当てられない。テレビ版の、特に無人島編で作画崩壊した際には、庵野秀明監督自ら「これには僕も言い訳しません。かと言って否定もしません」という趣旨で、当時のテレビアニメの制作体制及び外部発注がもたらす弊害について言及したが、これは劇場版。話は別である。対価を支払ってお客さんは観に来ているのだ。その点はもし仮に意にそぐわない形で制作が進められていたとしても弁明は出来ない。この映画の大失敗でガイナックスは多大な負債を抱えたらしいが「知らんがなー。自業自得やがな」と思うだけである。同時上映された「電影少女」の実写版の方がまだマシだった。しかし電影少女も駄作だったことには違いはない(一言多い)。
ちなみにこの映画が生んだ負債のせいで、追い込まれたガイナックスは立て直しのためにエヴァを作ることになる。名作の陰なる立役者と言ってしまえばそれまでだが、テレビ版ナディアの輝かしい栄光に泥を塗ったのは間違いない。ガイナックスの悲しむべき汚点、某アニメ雑誌の人気投票で「あの」ナウシカを抜いて人気投票一位になったナディアの黒歴史。おめでとう、ナディア。君の醜態はその曝け出したおへそと共に未来永劫語り続けられるだろう。
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