超面白い。結婚式の浮ついた雰囲気で気が変になる人たち。喧騒の坩堝に巻き込む、というより覗かせるような演出で背徳感増し。膨らみ続ける風船がパンッと弾けたようなラストは祭りの後のような淋しさと心地よさ。なんかしら問題のある人しか出てこない中、リリアン・ギッシュの死に顔だけが放つ動かない純粋さに胸を打つ。
とんでもない人数の人物を異常なテンポで捌き、誰がどういった繋がり、家系なのかがなんとなく分かるのはさすが。しかも警備員とかスタッフが披露宴終わって飯食ってる場面がちゃんとあって、そういった余裕すらある。気取ったガキの事故死には無関心なまま終わるのと姉の死を知らされててんかんが起きる弟、アルトマンの性格の悪さが出てていいね。
悪天候でみんなで地下に移動する非日常感も好き。
