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ウエディングの遊のネタバレレビュー・内容・結末

ウエディング(1978年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

もうアルトマンじゃない群像劇を観てもヌルく感じてしまうんじゃないかと思えるような悲喜交々のカオス ラスト30分の盛り上がり(盛り下がり?)、祝祭すぎる

知らん言葉で怒鳴り合いが始まって周りがアワアワしてたら急に仲直りしたらしく肩組んで歌い始めるとか、白痴でビッチなミアファローが何人の男とヤッたのか詰られてゆっくりと延々と指折り数え続けるとか、家で観ててもひとりで声上げて笑いまくってしまって最高な気持ち 披露宴のあちこちでみんなそれぞれドギツい不幸を勃発させてんのに、阿鼻叫喚の120分のさいごは祭りのあとの静かな余韻で幕を閉じるのも あらゆる物事は取るに足らないのだ、どんな僥倖も災厄も終わってしまえばちょっとした寂しさが残るだけで、人生はそれ以上でも以下でもないのだみたいなデカくて軽やかな諦観を抱かせてくれる "この結婚式を私は一生忘れない、だって本当にひどかったから"

渋谷TSUTAYAのレンタル営業最終日、5階の洋画コーナーは絶版のVHSやDVDを駆け込みで借り漁る映画オタクでひしめいていたが、エスカレーター横の検索機で何十件も在庫を調べ続けてたおっさんがやっとどいたと思って残ってた検索画面を見たら「すぱいだーまん すぱいだーばーす」それは今日じゃなくていいだろ
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