一人旅

張り込みプラスの一人旅のレビュー・感想・評価

張り込みプラス(1993年製作の映画)
4.0
ジョン・バダム監督作。

マフィアが関わった事件の証人が行方をくらましたため、姿を現しそうな知人夫婦の邸宅を張り込み捜査する刑事コンビの姿を描いたアクションコメディ。
『張り込み』の続編で、リチャード・ドレイファス扮するクリスとエミリオ・エステヴェス扮するビルの刑事コンビに、助っ人として小太りの女性検事補が新たに仲間入りする。前作でクリスは大量の生魚が入ったコンテナに転落したが、今度は大量の生ごみに生き埋めになってしまうのだ。全身悪臭に包まれたクリスに対する上司の反応も前作と全く同じものになっていて面白い。張り込み捜査も前作同様のんびりしていて緊張感などまるでない。夫婦が夜中起きて小便した時間をチェックするくらいで、捜査らしい捜査はしない。
本シリーズの面白さは、張り込み捜査のはずなのに張り込み対象の人間とすぐに接触してしまうことにある。今回は女性検事補が持ち込んだ犬の暴走によって、張り込み開始わずか5分で夫婦と刑事が鉢合わせしてしまうという間抜けっぷり。自ら夫婦を夕食に招いたことで正体がバレそうになったり、前作のヒロイン、マデリーン・ストー扮するマリアとプライベート感丸出しの揉め事を起こしたりと、捜査そっちのけの自由過ぎるスタンスが楽しい。
アクションもやはりオマケ程度。散々笑いとユーモアだけで突っ走ってきたコンビだが、最後は刑事らしいガンアクションでしっかりしめるというメリハリの良さがいい。
あと、リチャード・ドレイファスって角度によってはポール・ニューマンに見えるような・・・?
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